SASの患者数は全国で約150万人、潜在患者数は人口の約3%といわれています。
日中の眠気による仕事の能率低下や居眠り運転事故など、社会生活にさまざまな支障を来すばかりでなく、高血圧症や不整脈、糖尿病といったいわゆる生活習慣病を高頻度で合併し、ひいては心筋梗塞、脳血管障害などの生命にかかわる疾患をも引き起こします。男性の性機能低下（勃起不全）を引き起こすことも明らかになっています。 SASを有する場合、心筋梗塞や脳血管障害の発症率は約5倍に増加するといわれています。また米国での研究では、SASを未治療で放置した場合には寿命が7年短縮するとするデータもあります。
いびきをかく場合にSASの合併が多く認められますが、いびきは単なる注意信号に過ぎず、その奥にひそむ問題の方がはるかに大きいといえます。
スリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故、スペースシャトルチャレンジャー号の爆発事故など、歴史的な重大事故もSASが関連していたと言われています。産業事故はもちろん、SASはごく日常的な自動車の運転にも著しく影響を及ぼします。自損事故はもちろん、高速道路での多重事故となるとご自身の生命に関るばかりか重大な人身事故の加害者となってしまう可能性もあり、大きな社会性を含んだ問題といえます。
また、SASと診断されながら治療を受けず放置した場合、自動車運転免許の資格停止の可能性があります。
睡眠呼吸障害の診断と治療には睡眠ポリグラフィ検査（PSG）が必要となります。在宅で実施可能な簡易型検査もありますが、いびきや無呼吸の状態・程度の評価は可能でも睡眠の質の評価はできず、SASそのものの重症度が実際より軽く評価されてしまう可能性があります。睡眠検査についてはこちらをごらん下さい。
SASはそれ単体で存在することよりむしろ全身的な影響をともなっていることが多い疾患ですので、呼吸機能や心機能、肝機能、糖・脂質代謝はじめ鼻咽頭機能およびのどや顎の形態的評価をあわせて評価する必要があります。
当院は一般耳鼻咽喉科診療、内科診療に加え昨今その問題性が認識されつつあるSASの診断・治療のための機能を兼ね備えたクリニックです。SASの診断治療には、様々な要素が関連するため、医師、看護師、ならびに検査技師の連携が不可欠です。
PSGは睡眠そのものを検査するため、日常の睡眠状態をより忠 実に再現する必要があります。
当院では、よりご自宅での自然な眠りに近い快適な睡眠が得られるよう病室環境を整備しています。
当院は、ガラスドームも斬新なJR金沢駅東口「もてなしドーム」から徒歩3分という場所に位置していますので、多忙な患者様でもお仕事の後に来院していただき、一泊入院による検査が終了した後、翌朝にはそのままご出勤いただけます。
当院の所在地はこちらの地図をご覧下さい。ホテル日航金沢玄関前車寄せの正面です。（当院駐車場6台、隣接コインパーキングの割引がございます）
耳鼻科では最新の高周波治療
コブレーターシステムを石川県内で先駆けて導入し、鼻腔、口腔内および咽頭領域の形態異常によるいびき症も治療します。この治療技術を用いての鼻アレルギー、慢性的な鼻づまりの治療も行っています。
内科では鼻マスク式持続陽圧換気療法（nCPAP）による睡眠時無呼吸症候群 の治療、肝臓・腎臓機能や糖尿病や高脂血症をはじめとした生活習慣病といった睡眠呼吸障害に伴う様々な全身疾患の診療、ならびに呼吸機能の評価を行い、単に睡眠時無呼吸・いびきの治療にとどまらず総合的な診療を行います。
気管支喘息、肺気腫、慢性気管支炎といった呼吸器病の一般診療から在宅酸素療法が必要な慢性呼吸不全の患者様の診療も行っています。
当院は同門医師の有志からなるネットワーク（静眠堂スリープネットワーク）に属しており全国レベルでの連携も可能なため、お仕事等で転居された場合でも同じクオリティの検査・治療を安心してお続けいただけます。
また、高次医療機関とも連携し患者様の状態に応じてより高度な先進医療をお受けいただけます。
病診連携のみならず、近隣の医院・診療所との診診連携も積極的に行っています。
金沢駅前ぐっすりクリニック
920-0853
石川県金沢市本町2丁目12-16
（ホテル日航金沢正面車寄せ前）
TEL076-265-7225 FAX076-265-7227
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